宝塚市よりご来店されました、ボルボXC60です。

今回のご依頼は、左リアフェンダーの板金塗装です。

beforeがこちら!

 

白い塗料が付いています。
アーチ部分は歪みが出来ています。
ボディに映る風景が曲がっているのが分かりますね。

では早速板金していきます。

 

塗装を終えても、歪みは完璧に直さないと目に見えてしまいます。
高度な技術が必要です。
黒のボディは映る風景が見えやすいので、特に歪みが分かりやすいです。

溶接機にてへこんでいる部分は引っ張り出し、
隆起している部分はハンマーで叩いて調整します。
へこんでいる部分は引っ張って、盛り上がっている部分は叩く
文字では簡単に見えますが、鉄板は伸びていますので実際はそう簡単ではありません。

引っ張りながら、盛り上がっている部分を徐々に叩き
叩いた反動で引っ張り出す、という風にしていきます。
どういう衝撃でボディが歪んだのかを考え、
ここを叩くときはここを引っ張る(逆も然り)など
緻密に計算されています。

 

 

 

引っ張り出し作業が終わり、サフェーサーを塗布しました。
ツヤの無い黒部分がサフェーサーを塗布した部分です。

 

 

 

形は完璧に直っております。

ボディの塗装面は日焼けで退色したり、どこかで板金塗装をしていた場合など
カラーコード通りの色ではなくなっている場合が多いです。
決められたカラーコードをベースに、現状の色へ足し算、引き算をして調色していきます。

塗装は主にサフェーサーを塗布した部分のみ、色を吹きかけます。
プラス10-15cmほどで元のボディの色へぴったり合うようにぼかしていきます。

色の塗装が終われば、最後にクリア塗装をして色を閉じ込めます。
ツヤのあるボディはこのクリア塗装のおかげであり、
色が一番上だと光沢が全くありません。

 

 

無事塗装も終わり、完成がこちら!

 

 

洗車も終え、ピカピカになりました!

 

 

 

近づいてみても、どこがどうなっていたか全然分かりませんね!

 

 

黄色矢印がbeforeです。
矢印の先に映っている風景が、ぐにゃっと曲がっていますね。
これがボディの面がデコボコで風景が歪んでいる証拠です。
一方下側のafterは、風景にも一貫性がちゃんとあります。
これは面がキレイに整っている証拠です。
同じ角度からの写真なので、分かりやすいですね。

 

職人はこのように目で確かめ、手で触ってわずかな歪みもしっかり拾います。
まさに職人技ですね。

 

この度はご来店ありがとうございました。

車のことならいつでもなんでもご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 


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